かけだし外資コンサルタントの日記

かけだしのコンサルが偉くなるまでの(まずはシニアマネージャ)日々の教訓等をブログに残します

人間の心を読む

こんばんは。久しぶりの更新です。というのもちょっと忙しくてタクシーで帰ったり、早朝から仕事したりとかって毎日をここ最近送っていたので、書く気になれなかったからです。
でも一筋の希望が見え隠れし始めたので、今日はここ一番で悩まされた、人の気持ちを考えるということについて書いてみたいと思う。


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人の気持ちを考えるって聞くとぱっと浮かんだのがコールドリーディングっていう外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術のことを思い出したけど、今日の話はそういう話じゃない。

ここ最近悩まされたのは今私はPMOとしてあるシステム更改プロジェクトにアサインされてベンダーの管理をしているんだが、
そこでの出来事である。

ベンダーに舐められたらおわりという考えもあり、プロジェクト当初からいやーな役回りとしてベンダーのケツをたたきまくってきた。いや叩いていたというのは適切じゃないな、なんだろ、言い返せないような内容で押し伏せていたということだろうか。事あるごとに彼らが作成したドキュメントについては、ぼろぼろに批判した。当然本当におかしいとか不適切であるとか、わかりづらい、何言いたいのかわからない等々本当に思ったことを気兼ねなく伝えさせて頂いていたのだ。
私はまだまだ若輩者だし、見た目も若く見える方だと思う。そんな若造にITベンダーのベテランプロマネがボロ雑巾のようされているのだから、向こうとしては心底いい気持ちはしないだろう。
そんな彼らはすきあらばこちらの足をすくってやろうとずっと思い神経を尖らせているのだ。その点は私も重々承知しているので、何か言われてもそれさー、そんな難しい?影響でかい?なに心配してるのかよくわからないんですが。。みたいな感じで言いくるめてきた、理詰めで相手をだまらせるのは割と得意な方だ。すぐに相手の言ってる矛盾点とか、あ、ここぼやかして話してたからノープランだな突っ込んでやろみたいなことがすぐ浮かんでくる。いやなやつである。でも仕方ない、こちらが優位に立つためだ、それに嫌な役回りがいるからこそ、皆頑張るのである。

が、いよいよこちらもぶがわるくなるような事案が頻発してきてしまい、たたみ込んできたというのがここ最近一番の厄介事である。彼らもいろいろ言われすぎてかなりイライラきていたのだろう。まあそりゃそうだよな。で、なんとか低姿勢に相手側を立てて話の折合いをつけたというところだ。

そこでふと思ったのである。相手の気持ちがわかっていながら、いやな役回りだと思いながら追い込んだりしてそれは本当に正しいマネジメントの仕方だったのだろうかと。
最初から物の言い方とか最大限の尊敬をもって接していますという態度で、同じ指摘や進め方をしたほうが、相手も色々言われるもののそんなに悪い気分はしないのではないか、反逆のチャンスなんてうかがわないんじゃないか、そう思えてきたのだ。

仕事なんてものは人対人なのだ、双方が敬いあっていれば、時にきついことを言い合っても問題なくより良い結果が生まれるんじゃないだろうか。
なんて浅はかだったんだと自分でも思う。コンサルを舐めんなといわんばかりの態度をとっていた自分が恥ずかしい、かっこ良くないのである。

自分より長く生きている分苦労や経験も多く積んでいるだろう、でもどこかで舐めてしまっている自分がいたのである。
どうせ大したことやってない、何もわかってない、私がPMならそんな進め方はしない等々相手を蔑む心は果てしないものだった。そんな心もあり、そういう態度で接していたに違いない。嫌な役回りだなんて綺麗事だ、心底馬鹿にしていただけなのである。

これはビジネスにおいて致命的だ、私が馬鹿にしたことで何も良い結果は生まれないだろう。馬鹿にしたことで、相手がやるきをだしてくれて二倍のパフォーマンスが出る、ビビって納期を遵守してくれるなんてことは幻想なのである。

上記を踏まえ人の気持ちを考え行動するにあたり必要な私が導き出した結論は以下の通りだ。

1.どんな人でも自分にはない輝くものを持ってると信じて敬う。
→褒めて伸びる人のほうが多いから。

2.相手が嫌な思いをするということは言わない。
→そんなことをしても不快感しか生まれない。

3.とはいえ鞭を打たないわけではない言い方に気をつけて気付かせる。
→大人な対応だろう。

4.上記をやっていて舐められてしまうようだったらガツンとかましてやる。
→これで勝ちが決まる。

そんなところだ、こうやって振り返ってみるというのもいいものだ。いい気づきができてとても満足している。

コールドリーディングの本読んだことない人は読んだほうがいい。