かけだし外資コンサルタントの日記

かけだしのコンサルが偉くなるまでの(まずはシニアマネージャ)日々の教訓等をブログに残します

プロジェクトマネジメントは奥が深い

プロジェクトマネジメントは奥が深い。

なぜなら絶対同じものはないし、正解がこれ!みたいなお決まりパターン対応がないからだ。

独裁者タイプのごりごり周りをひきずってでも引っ張るタイプの人もいれば、周りとの協調を重視して人がやたらいいみたいな人もいるし、上司や客にへこへこしまくってそれだけでなんとかやりきってしまう汚職政治家予備軍みたいな人もいる。

このタイプだから必ず成功するなんてのは当然ない、似たタイプで片方はいつも成功するのに片方は必ず火を噴くなんてのもけっこうある。

何が悪いのか?って分析したりしてみたことあるけど、最後まで間違いなくこれがダメみたいな答えは導き出せなかったとおもう。形式的にプロジェクト振り返りを終わらせるだけだ。嫌いな人だとそりゃこんなキャラだったら誰もついてこねーわみたいなことになりそうだけど、そういうことでもなかったりする。マネジメントに問題があったとかいうより、レビューはちゃんとしたけ問題点に誰も気付けなかったとか、できると思ってたやつが倒れて逃げたとか色々要素があるからこれ!とは言い切れない。まあでも何があろうとプロジェクトマネージャに全て責任がのしかかるから、半端ない仕事だ。

それね引き受けた時点で負けだからみたいなことも当然あるしな。それ読めないで引き受けちゃって結果干されるなんてひとを何人も見てきた。

ましてや空気よめてない人だと自ら手をあげちゃったりして、でもやっぱり結局失敗するパターン。

大抵そういうのは転職してきたばっかで、まず自分の地位を確立したいとか思って周りがよく見えてない人が多かったな。古くからいる人はわかるからむしろそういう危険プロジェクトにアサインされそうになったら普通に拒否するからな。そう考えるととんでもない会社だった。

PMBOKみたいなプロジェクトマネジメントのフレームワークもあるけど、それを実践すればみんながプロジェクトマネジメントのプロになれるわけじゃない。知識としてあることはいいことだけど、それだけじゃ全く歯が立たない。

こんなに経験がものをいう仕事はないと思う。

ほぼ誰もが一度や二度はやっちまってる経験があるんじゃないかな、俺は天才だからほぼないけどな。ただ、火を吹かせてしまうプロマネの下で働いたことは幾度となくあるから、辛いけどいい経験はたくさんつめたと思う。seとしてやっちまったことなら数え切れないほどあるけど。

というのもあってプロジェクトを成功させるのはとても難しいし、そのリスクを潰すためにみんなこぞってPMO投入してマネジメントするわけだな。でもベンダーでそこまでできるスキルの人ってエース級プロマネだったり、ベテランのおっさんだったりすることが多いから、ベンダーからそういう役で人を外にだせないし、そもそもそんな案件取れない。PMOの種類にもよるけど(事務局PMOならあるかもしれない)

そこでコンサル会社からPMOが出てくるわけだ。いい商売だな、つまんないけど。

眠いな早く寝よう

トムデマルコの本は読んだ方がいい。